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苦しかったけど

私の身分は現在も大学院生です。
もういい加減年なんですけどね(苦笑)、学生してます。
去年まで東京で研究してました。
今は派遣で地元の大学の大学院にいます。
所属はまだ東京の学校にあります。

今いる研究室(東京の方)は、医学系ですが
私は元々文系の心理学出身です。
脳に関心があったので分野を変えて移ってきました。
しかし、私が想像していた以上にハードな研究で
私は心身のバランスを壊してしまいました。
ミスを犯してしまい、研究ができない状態になってしまい、
一旦休学をして、4月から復学という形で学生生活に戻りました。
学生といっても大学院生はほとんど仕事ですので、
大学生とは全く忙しさが違います。
むしろ、無給でここまで働いて、って多くの大学院生は思っていると思いますが(笑)

東京で生活している頃、私には相談できる相手がいませんでした。
近くに、という意味で。付き合っていた彼もいましたが、彼もハードな仕事を
していたため、中々心のうちはいえなかったんですよ。
とうとう7階の自分の研究室の窓から、飛び降りたいという衝動が出てきたとき
もうこれはやばい、と思って病院に通うことにしました。
心療内科ですね。でも、この病院に通うのも一苦労。
毎日忙しすぎて病院に行っている暇がなかったんです。
唯一いけるのが、講義があるのをさぼって、講義にでているふりして
通ってました。

やれてたことがやれなくなったとき、本当に人間はまいるんだな、って実感しました
私には研究しかないと思って生きてましたからね。
研究ができなくなる、できないということは恐怖以外のなにものでもなかったです
体を壊していることが発覚して、休みを取らされて、
実家に戻ってきたとき、私は母に言ったそうです
「一週間も休んだら、戻った時、仕事がなくなっている。もう帰らないと」って。
実際、戻ったら仕事なくなってましたけれど(苦笑)

どうしても研究者になりたくて、ずっと歯くいしばってがんばってきました。
学生って立場はある一定期間はいいですが、それを超えると結構きついし
それに年齢があがると一般企業ではとってもらえないですから。
だからここまできて引き下がれないと。
「もうこれしか道がないのに、どうしよう」って、その当時、
母によく言っていたそうです。私は覚えてないですけれど。
しかし私の心身は本当にぼろぼろになってました。
あのまま続けていたら、おそらく子供はうめない身体になっていたと思います。

私はその後、あれほどまでにしがみついていたものを、
研究者になるという道を手放しました。
今でも研究は好きですし、これまでつみあげてきたものは
無駄ではなかったと思います。
東京での研究生活は苦しかったし、一時期は本当に人も自分の能力のなさも
恨みました。

私は今28歳のハローワーク中です。
進む道は決まっているけれど、それだってどうなるか、食べていけるのか
不安はあります。
でも自分の心に嘘つかずに歩いていこうと決めているから、
食べていけなかったら、コンビニの店員でもなんでもして、道を究めていくつもりです
一番苦しいのは、自分の心に嘘をつくこと。
しんどくなったら、自分の命が悲鳴を上げてたら、休みましょう。
休むのが怖かったあたしでも、休んでよかったと思えてますから。
休んでみた風景は、私が心の奥底で望んでいた風景でした。
苦しかったけど、今も苦しいけれど、大丈夫。
きっとこれも私に必要なことなんだ。
by harmony0526 | 2004-07-24 20:51 | 研究と臨床

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‘声’をめぐるつれづれなるままのエッセイ(写真は私の愛する伊是名島からの風景)
by harmony0526
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